体育館を借りたものの、バドミントンネットの張り方が分からない──
はじめての方が、準備でつまずきやすいのがこの作業です。
手順はシンプル。ですが、やってみると意外と手が止まりがち。
本記事では、現場で迷わない設営手順と、ピンと張るための調整ポイントを順番に整理しています。
流れに沿って進めれば、初めてでも止まらず準備できます。
- バドミントンネットの貼り方の基本手順
- 設営中に迷わない作業の順番
- ピンと張るための力のかけ方
- よくある失敗の防ぎ方
- 片付けと保管の方法
バド研究パパ先に全体の流れを把握しておくと、設営中に迷わず作業できます。
まずは基本手順から確認していきましょう。
バドミントンネットの張り方【基本手順】


ネット設営は順番どおりに行うことが最も大切です。
流れを覚えてしまえば、誰でも数分で張れるようになります。
①支柱(ポール)をまっすぐ固定する


※写真は可動式支柱を使用
まず最初に、支柱を立ててぐらつきがないか確認します。
バドミントンの支柱には、主に2種類あります。
- 固定式:床の穴に差し込んで設置するタイプ
- 可動式:キャスター付きで運び、そのまま置いて使うタイプ
固定式はまっすぐ立っているかを確認し、可動式は重りが入っていて動かないかを確認します。
ここが安定していないと、あとでネットを張っても必ず斜めになります。
②片側だけ仮止めする


ネット上部のロープ(紐)を、片側の支柱フックへ掛けます。
この時点では強く張らず、軽く掛けるだけにします。
先に張ると反対側が届かなくなります。
③反対側を強めに引いて張る




もう一方の支柱のフック(または金具)にロープを掛け、
固定部品を下げながらネットを張ります。
固定方法は支柱の構造によって異なりますが、操作の考え方は共通です。
- ネジ式:ノブを右に回すと固定/左に回すと解除
- ワンタッチ式:レバーを下げると固定/上げると解除
- ベルト式:ベルトを引くと固定(戻らない構造)


少しずつ下げ、張れた位置で止めるのがポイントです。
一気に引くと張りすぎ、弱いと中央がたるみます。
④中央のたるみを微調整する


全体を見ながら、張り具合を少しずつ整えます。
目安は「中央がほんの少し下がる程度」。
下がりすぎている場合は、固定部をさらに下げてテンションを追加します。
⑤固定を確認して完了




ロックがしっかり掛かっているかを確認し、端の紐を支柱に固定します。
ネットを軽く揺らしても位置が変わらなければ設営完了。
中央が大きく下がらず、左右がそろっていればOKです。
最後にネットの高さ(中央1.524m/両端1.55m)を目安に確認しましょう。
中央がわずかに下がって見えれば、正しく張れています。
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ネットの高さの基準や測り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。





手順はシンプルですが、仕上がりは意外と差が出ます。
次は、まっすぐ張るためのコツを確認しましょう。
まっすぐ張るコツ|まず意識する3つだけ


バドミントンネットの張り方は手順どおりに行っても、まっすぐ張れないことがあります。
原因の多くは「力の入れ方」と「確認の不足」です。
ここでは失敗を防ぐために、まず意識する3つのポイントだけを紹介します。
一度で張らない|軽く → 調整 → 固定の順で行う
ネットは最初から強く引くと、反対側が届かなくなったりネットのバランスが崩れます。
- 片側を軽く固定
- 反対側を少し引く
- 戻って再調整
この往復で徐々に左右の張り具合を整えます。
滑車・ベルト・ネジ式いずれの支柱でも基本は同じです。
「一気に張る」のではなく、左右の張りをそろえる意識で行うと失敗しません。
ピンと張り過ぎない|適正な張り具合に調整する
ネットは一直線に張るものではありません。
強く張りすぎると支柱に負担がかかり、あとから緩む原因になります。
正しい状態は
中央がわずかに下がって見える程度です。
- 強すぎ → 支柱ズレ・緩み・高さ変化
- 弱すぎ → 中央が下がりすぎてプレーに影響
軽く揺れてすぐ止まるくらいが適正な張り具合です。
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この“わずかなたるみ”はサーブ判定にも関係します。
サーブ高さの基準を知らないとフォルトになることもあります。


最後に確認する|ロックと隙間チェック
張り終わったら必ず確認します。
- ロック操作後にゆるみが戻らないか見る
- 支柱とネットの間にすき間がないか見る
- ネット中央を軽く押し、すぐ止まるか確かめる
ここを省くと、プレー中に高さが変わる原因になります。



コツを確認したら、次は設営前のチェックです。
設営前に確認|ネットの上下・ロープの扱い方


ネットは張り始める前の確認で仕上がりが決まります。
ここを飛ばすと、あとで何度も張り直すことになります。
ネットの上下の見分け方


まずネットの向きを確認します。
上側には幅の広い白い帯があり、その中にロープ(紐)が通っています。
帯のない側が下です。白帯が上になるよう床に広げます。
あわせて破れやほつれがないかも見ておきましょう。
網の切れ・ロープの傷みがあると、張ったときにトラブルの原因になります。
支柱へ掛けた直後のチェック
ロープを両方の支柱に掛けたら、ネット本体がねじれていないか確認します。
白帯が上でも、網が回転したまま固定されることがあります。
この状態で張ると、いくら引いてもまっすぐになりません。
網のマス目が縦横そろっているかを見て、回っている部分を手で戻して整えます。
ここで整えておくと、あとからの高さ調整がスムーズになります。
支柱の位置と種類を確認
支柱の状態も確認しておきます。
- コートの正しい位置の穴に立っているか(又は置かれているか)
- 左右が同じタイプ・同じ高さの支柱か
- ぐらつきやネジのゆるみがないか
ここがずれていると、ネットの高さが合わず、どれだけロープを引いてもきれいに張れません。
ネット設営の完成度の半分は、この確認で決まります。
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支柱の位置が違うと、どれだけ張っても正しい高さになりません。
コートの正しい寸法と支柱位置はこちらで図解しています。


張れないときの対処法|よくあるトラブル解決


設営中に形が崩れるときは、張り方ではなく原因の見落としがほとんどです。
当てはまる症状を確認し、その場で直しましょう。
中央が基準より高くなる
- 原因:両端を強く締めすぎています
- 対処:両端を少し緩め → 高さを確認 → 左右の張りをそろえる
片側だけ斜めになる
- 原因:左右のテンション差
- 対処:低い側は触らず、高い側を少し緩めて水平にする
引いても張れない
- 原因:ロープが支柱のどこかで止まっている
- 対処:フック → 滑車 → ガイドの順に指でなぞって引っかかりを外す
ネットが回転する
- 原因:ネット本体のねじれ
- 対処:白帯を持って回転を戻す(外す必要なし)
どうしても高さが合わない
- 原因:ポール位置・種類・床状態の問題
- 対処:
- 違う競技用の穴に立っていないか
- シングルス位置に動かしていないか
- 支柱のぐらつき・高さ調整の緩み
- 床の傾き
この場合はロープでは解決しません。設備側を直すのが正解です。
これらのトラブルは、事前チェックと基本手順を守れば回避できますが、
万一起こっても上記の対策で解決できます。
片付け方と収納|ネットを長持ちさせる扱い方


片付けはテンションが残っているため、設営より事故が起きやすい作業です。
緩め方とたたみ方を守るだけで、破損とケガを防げます。
固定部をゆっくり緩める
まずテンションをかけている側の固定を解除します。
ネジ式・レバーロック式・ベルト式いずれも、ロープ(紐)に強い張力がかかった状態です。
固定部品を手で押さえながら、ゆっくり緩めてください。
勢いよく外すと、顔や指に当たる危険があります。
片付け作業で最もケガが起きやすい場面なので慎重に行いましょう。
テンションが完全に抜けたことを確認してから、反対側を外します。
ねじれないたたみ方
ネットが外れたら、端から手繰り寄せて、帯の幅をそろえます。
このとき丸めるのではなく、互い違いに折りたたむようにまとめます。
ロープ(紐)は外に出さず、内側に入れながら整えます。
ぐるぐる縛ると次回に絡まる原因になるため、軽くまとめる程度で十分です。
保管・管理のコツ
まとめたネットは乾いた状態で保管します。
汗や湿気が残るとカビや劣化の原因になります。
次に使う人がすぐ張れる形で置いておくと、設営もスムーズになります。
丁寧に扱うほど、ネットは長く使えます。
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なぜここまで細かく張る必要があるのかは、コートルールを知ると理解できます。


まとめ|ネット張りは“順番と左右バランス”で決まる


バドミントンネット張りで重要なのは、強く引くことではありません。
仕上がりを決めるのは 順番と左右バランス です。
今回のポイントを簡単に振り返ります。
- 先に 支柱・ネットの状態を確認 する
- 一度で張らず、左右を合わせながら締める
- 張りすぎない(中央はわずかに下がるのが正常)
- 違和感があれば ロープではなく原因を疑う
- 片付けは 必ず押さえながらゆっくり緩める
ネット張りは「引く作業」ではなく、左右のバランスを整える作業です。
この感覚がつかめれば、ネット張りで迷うことはほとんどなくなります。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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体育館以外で使うなら簡易ネットの選び方をチェック。
あわせてネットまわりの反則・マナーも確認しておきましょう。







