ダブルスで「前の人が触れた直後に、後ろの人が返した」。
このプレーがフォルトかどうか、念のため公式ルールで確認したい場面です。
結論は1つで、判断の軸もシンプルに整理できます。
ダブルタッチは「同じサイドのペアが連続して打ったらフォルト」です。
※競技規則に「ダブルタッチ」という正式な分類名はありません。
そこで本サイトでは、混乱を減らすために通称を次のように固定します。
| 通称(本サイト) | 競技規則(第13条) | 連続で当てたのは? |
|---|---|---|
| ダブルタッチ | 第3項(8) | プレーヤー+パートナー |
| ドリブル(二度打ち) | 第3項(7) | 同じプレーヤー |
本記事は「ペアの連続ヒット(第13条第3項(8))」のみを扱います。
同一選手が連続して打つフォルト(ドリブル/第13条第3項(7))は 「ドリブル(二度打ち)」の記事で詳しく解説しています。
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- ダブルタッチの意味
- 判定の判断軸(連続か)
- 図解でOK/NGを整理
- 同時に見える境界例
- ドリブルとの違い比較
バド研究パパまずここからは、ダブルタッチが何を指すフォルトなのかを整理します。
バドミントンのダブルタッチとは


「ダブルタッチ」は試合や練習の場面でよく使われる言い方です。
ただ、判定で大事なのは呼び方ではありません。
先に押さえたいのは、「誰が」「何回」触れたかです。
この章では、用語の意味と判定の基準をわかりやすく整理します。
用語の意味(ダブルタッチ=ペアの連続ヒット)
ダブルタッチ(通称)とは、プレーヤーとそのパートナーが連続してシャトルを打つフォルトです。
競技規則(第13条 第3項(8))では、「プレーヤーとそのパートナーによって連続して打たれたとき」はフォルトだと定められています。
ここで重要なのは、ダブルスでも「返球は1回」という前提がある点です。
ラリーは、サービスが返された後は両サイドが交互に打つ形で進みます。
そのため、同じサイドで2回続けて当たると、条文の条件に当てはまります。
判定基準(「連続して打った」かどうか)
判定基準は、ペアの接触が「連続」になったかどうかです。
理由は、競技規則が「連続して打たれたとき」をフォルト条件としているからです。
具体例としては、前衛が触れた直後に後衛も触れた場合に、同じサイドで2回の接触が成立します。
注意点は、「2人が動いたか」ではなく「実際に当たったか」で整理することです。
迷ったときは「同じ側で、順番がつく2回ヒットがあったか」に戻すと判断がぶれにくいです。



次の章では、この基準をOK/NG事例に落とし込んで確認します。
図解|ダブルタッチのOK・NG事例


ダブルタッチは、一度のラリーの中で起きます。
そのため大事なのは「動いたか」ではなく、同じサイドで2回当たったかです。
ここでは図解とセットで、代表例を4つに絞って整理します。
まず早見表で全体像を押さえ、次に各パターンを確認します。
先に結論(早見表)
| パターン | 判定 | 見分け方(最短) |
|---|---|---|
| 前衛が触れた直後に後衛も触る | NG | 同サイドで2回接触 |
| 2人が同じ球に出て順番に当たる | NG | 順番がつく連続 |
| 片方だけが当たっているのが明確 | OK | 同サイド1回で完結 |
| 同時に見える接触 | 状況次第 | 「連続」と判断されるか |
ここからは、各パターンを確認します。
【NG事例①】前衛のあとに後衛も触る


前衛→後衛で連続して当たればフォルトです。
考えられる形は次のとおりです。
- 前衛のラケットに「かすって」軌道が変わる
- 直後に後衛が触れて相手コートへ返す
注意点は、前衛が実際に触れていないケースです。
その場合は後衛の1回接触なので、このNGには当てはまりません。
【NG事例②】2人が順番に当たる


同じサイドで、シャトルが2人のラケットに順番に当たったらフォルトです。
たとえば、速いドライブに2人が反応して同じコースへ入り、先に1人目のラケットに当たり、その直後にもう1人のラケットにも当たる形です。
- 速いドライブに2人が反応する
- ラケット→ラケットの順で当たってしまう
注意点は「2人が同時に出たかどうか」ではありません。
見るべきなのは、同じサイドで2回の接触が順番に起きたかです。
【境界例】同時タッチに見えるプレー
ここは「連続して当たった」かで整理します。
外から見て順番が確認できるなら「連続」です。
その場合はペアの連続ヒットとしてフォルトになります。
一方で、順番が判別しにくいと判断が割れます。
このときは「同じ側で2回当たったと判断できるか」に整理を戻すと混乱が減ります。
【OK事例】片方だけが触れているのが明確


同じ側の接触が1回で終わればOKです。
分かりやすい形は次のとおりです。
- 前衛は動いたが、シャトルには触れていない
- 後衛が1回で打って返す
注意点は、「動いたかどうか」ではなく、触れたかどうかで見ることです。



次章では、ここまでの内容を公式ルールの条文と照らし合わせて確認します。
公式ルール|第13条 フォルト(ダブルタッチ)


ここまでの整理は、公式ルールでも確認すると理解が深まります。
この章では、該当条文(第13条第3項(8))と、混同しやすいドリブルとの違いだけを短く整理します。
第13条第3項(8)の条文
競技規則では、インプレーのシャトルが「プレーヤーとそのパートナーによって連続して打たれたとき」はフォルトです。
言い換えると、同じサイドで2人が続けて当てた時点でフォルトになります。
この項目には、ドリブルのような「例外(但し書き)」の記載がありません。
ドリブル(二度打ち)との違い
ダブルタッチは、「同じサイドのペアが続けて触れた」ケースを指します。
よく似た反則にドリブル(二度打ち)がありますが、こちらは同じ選手が連続して触れたかがポイントです。
| 区分 | 条文 | 連続で当てたのは? | 例外の記載 |
|---|---|---|---|
| ダブルタッチ(本記事) | 第13条第3項(8) | プレーヤー+パートナー | なし |
| ドリブル(二度打ち) | 第13条第3項(7) | 同じプレーヤー | あり |
この記事で押さえたいのは、ペアで連続して当たればダブルタッチになるという点です。
同じ選手が連続して打つケースは、ダブルタッチではなくドリブル(二度打ち)として整理します。
また、シャトルをラケットに乗せるような当たり方は、ホールディングとして区別します。
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ここまでの内容を、判定の考え方として短く整理します。
ダブルタッチがフォルトになるのは、同じサイドで続けてシャトルに当ててしまうからです。
ダブルスでも返球は1回が前提なので、ペアが連続して触れた時点で反則になります。
判定で見るポイントも同じです。
同じサイドで2回の接触があり、その接触に順番があれば、ダブルタッチとして整理します。
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バドミントンでは、この他にも ラケットがネットを越えてしまう「オーバーネット」など さまざまなフォルトがあります。


また、ネットに触れてしまう「ネットタッチ」も ラリー中に起きやすいフォルトの一つです。





次の章では、ダブルタッチでよくある疑問をFAQ形式で整理します。
FAQ|ダブルタッチのよくある疑問


ダブルタッチは、理解していても咄嗟に迷いが出やすい反則です。
ここでは質問が多い3点だけに絞って整理します。
わざとじゃなくてもフォルトになる?
結論は、故意でなくても連続ヒットならフォルトです。
理由は、条文が「連続して打たれた」という事実で条件を定義しているためです。
たとえば、前衛の偶然の接触のあとに後衛が触れた場合でも、連続になれば条件に当てはまります。
注意点は、意図の話に寄せるほど整理が遅くなる点です。
同時タッチはセーフ?アウト?
基準は、連続(successively)として整理できるかです。
条文は「連続して打たれたとき」をフォルト条件にしています。
そのため、連続と判断されればフォルトになります。
注意点は、見た目の印象だけで結論を出さず「順番がつく2回接触」だったかを優先して確認することです。。
起きやすいのはどんな場面?
起きやすいのは、2人の守備範囲が重なる瞬間です。
具体的には次の3つが典型です。
- ネット前の競り合い
- 速いドライブ合戦
- 前後の入れ替わり
ただし、場面名は補助でしかありません。
判断軸は一貫して「同サイドで連続ヒットがあったか」です。
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サーブ時の反則や判定については サーブルールの記事で体系的に解説しています。





次は、記事全体の要点ポイントをまとめていきます。
まとめ|ダブルタッチは「ペアで連続ヒットしたら」フォルト


ダブルタッチは、ダブルスの動きが速いほど起きやすい混乱です。
ただし競技規則の結論は明確で、プレーヤーとそのパートナーが連続して打ったらフォルトになります。
迷ったときは「同じサイドで順番がつく2回接触があったか」に戻すと整理が早いです。
本記事で整理したポイントは、次のとおりです。
- 定義はペアの連続ヒット
- 判定軸は「連続」だけ
- 連続なら即フォルトが成立
- ドリブルとは条文が別物
- 図解は順番の有無で読む



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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