バドミントンの「フォルト」とは、ルールに反した行為(反則)のことです。
フォルトが宣告されると、そのラリーは終了し、相手に得点が入ります。
判断のコツはシンプルで、まず「サービス中」か「ラリー中」かを分け、アウト/ネット/接触など“起きた現象”を当てはめるだけです。
本記事では、公式ルールに沿ったフォルト一覧表で全体像を整理。
サーブフォルト・フットフォルト・ネット周りまで、試合で迷わない基準をわかりやすくまとめます。
バド研究パパではまず、フォルト(反則)の意味と「どうなる」を、結論から短く整理します。
まず結論|フォルト(反則)とは?「どうなる」を解説


試合中に「フォルト!」と言われると、
何が反則だったのか分からず、焦ってしまうこともありますよね。
バドミントンのフォルト(反則)は、
覚える項目が多そうに見えますが、結論はシンプルです。
この章では、フォルトの意味と、宣告されたときに“どうなるか”を最短で整理します。
フォルト=ラリー終了+相手の得点
フォルト(反則)が宣告された時点で、そのラリーは終了します。
そして相手に1点が入り、次のラリーへ進みます。
つまりフォルトは「やり直し」ではなく、勝敗に直結するミスです。
迷ったときは、「今のプレーは止まった?」「点は相手に入った?」の2点で整理できます。
下の例は、どれも相手の得点になるフォルトです。
例)
・サーブで足が動いた → フットフォルト
・シャトルがアウトに落ちた → アウト
・ラリー中にネットに触れた → ネットタッチ
フォルトと反則は同じ意味でOK
フォルトは「反則」と考えてOKです。
言い方の違いで、意味はほぼ同じと考えて問題ありません。
試合中は「反則」「ミス」「フォルト」が混ざって使われることもありますが、
ルール上は“フォルトが宣告されたかどうか”が重要です。宣告されたらラリーが終わり、相手の得点になります。
なお、フォルトと混同しやすい言葉に「レット」があります。
レットは反則ではなくやり直し(ラリーを無効にする)の扱いなので、違いはFAQでまとめて解説します。
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レット(やり直し)の条件は少し迷いやすいので、詳しくはこちらで整理しています。





次の章からは、フォルトを「サービス時」と「ラリー中」に分けて一覧化します。どの行為が反則になるのかを具体的に見ていきましょう。
フォルト一覧|サービス時/ラリー中(まず全体像)


フォルトは闇雲に覚えるより、まず
「サービス中のフォルト」なのか
「ラリー中のフォルト」なのか
を分けるだけで理解が一気に楽になります。
この章では、全体像を“一覧”で見せたうえで、
各フォルトを短時間で確認できるように道順を作ります。



迷ったら“サービス中か/ラリー中か”を先に判別すると、フォルトは一気に整理できます。
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サーブやコートの前提ルールがあいまいだと、フォルトだけ読んでも混乱します。
基本を先に押さえたい方は、全体像をまとめた解説もどうぞ。




サービス時のフォルト一覧(サーブフォルト)
サービス中に取られるフォルトを「フォルト名→NG行為」の形で一覧化しました(各項目はリンク先で詳しく解説)。
| フォルト名 | NG行為(短く) |
|---|---|
| サーブが正しくない(総論) | サーブが正しい条件を満たしていない |
| 遅延 | 構えてから不当に止める/待つ |
| 立ち位置 | サービスコート外に立つ/線に触れる |
| フットフォルト | 足が動く/浮く/位置が変わる |
| 当て方 | 羽根側を先に打つ(コルクが先ではない) |
| 高さ | 打つ瞬間にシャトルが115cmを超える |
| 動作の連続 | 前方動作を止める/引き戻す |
| 空振り | サーブしようとして打ち損ねる |
| ネット接触 | サーブがネット上に乗る/引っかかる |
| レシーブフォルト | レシーバー以外が最初に返球 |
ラリー中のフォルト一覧(プレー中の反則)
ラリー中のフォルトを「シャトル側/人側(ネット周り)/妨害・不品行」の3つに分け、同じく「フォルト名→NG行為」で整理します。
シャトル側(シャトルがどうなったか)
| フォルト名 | NG行為(短く) |
|---|---|
| アウト | 境界線の外に落ちる |
| 未越ネット | ネットを越えない |
| 施設接触 | 天井・壁・外物に触れる |
| 身体・着衣接触 | 身体/着衣に当たる |
| ホールディング(保持・投げ) | ラケットに乗せて運ぶ/投げる |
| ドリブル(二度打ち) | 同一選手が連続で2回打つ |
| ダブルタッチ | ペアが連続で打つ |
| 返球不成立 | 相手コート方向へ飛ばない |
人側・ネット周り(人がどう動いたか)
| フォルト名 | NG行為(短く) |
|---|---|
| ネットタッチ | ラケット・身体・着衣がネット/支柱に触れる |
| オーバーネット | ラケット・身体がネット上から相手コートへ侵入する |
| ネット下侵入 | ネット下から相手コートへ侵入し、相手を妨害する |
妨害・不品行(相手への影響)



まずは試合で一番起きやすい、サーブフォルトから見ていきましょう。
サービス時のフォルト(サーブフォルト)一覧


フォルトの中でも、初心者が一番つまずきやすいのがサーブです。
サーブフォルトは細かく見えても、実は多くが「足/高さ/動作」のどれかで起きています。
この章では、「何をしたら反則か」→「根拠(条文)」→「よくある場面と直し方」の順で、やさしく整理します。
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まずはサーブ全体のルールを一度整理してから、反則ポイントだけを潰すと最短です。


サーブが正しくない場合(サーブフォルト総論)【第13条 第1項】
第9条の「正しいサーブ条件」を1つでも満たさないサーブは、フォルト(反則)になります。
このあと紹介する項目に当てはめれば、原因はすぐ切り分けできます。特に多いのは足(フットフォルト)/高さ(115cm)/動作(止める・引き戻す)の3つです。
根拠条文|第13条 第1項(サーブが正しくない場合)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
次の場合は「フォルト」である。
第1項 サービスが正しくない場合(第9条第1項参照)
参考条文|第9条 第1項(正しいサービスの条件)
第9条 サービス
第1項 正しいサービスとは、シャトルは、サーバーのラケットから上向きに飛行しネットの上を通り、もし何ものにも妨げられなかったならば、レシーバーのサービスコートの内(境界線の上、または内)に落ちる。(4)サーバー及びレシーバーの両足の一部分は、サービスを始めてからサービスがなされるまで、その位置でコート面に接していなければならない。
(6)サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない。
(7)サーバーのラケットは、サービスを始めてからなされるまで、前方への動きを継続しなければならない。
(8)サーバーがサービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
遅延(不当に遅らせる)【第9条 第1項(1)(2)】
構えてから止める/待つサーブは、遅延のフォルトになります。
たとえば、相手の動きを見てから打ったり、ラケットを引いたのに止めてしまうケースです。
対策は簡単で、構えたら一定のテンポで打つだけ。毎回同じルーティンにすると安定します。
根拠条文|第9条 第1項(1)(2)(遅延)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(1)サーバーとレシーバーがそれぞれの態勢を整えた後は、両サイドともサービスを不当に遅らせてはならない。
(2)サーバーのラケットヘッドの後方への動きの完了した時点が、サービスの始まりを不当に遅らせているかどうかの判断基準となる。(本条第2項参照)
立ち位置(コート外/線に触れる)【第9条 第1項(3)】


サービスコート外に立つ/線に触れたままのサーブは、立ち位置のフォルトになります。
つま先の“ちょい踏み”が典型です。
対策は、ラインから半足ぶん離して「置く位置」を固定すること。迷いが消えます。
根拠条文|第9条 第1項(3)(立ち位置)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(3)サーバー及びレシーバーは、斜めに向かい合ったサービスコート(図A参照)内に、サービスコートの境界線に触れずに立つものとする。
フットフォルト(足が動く・浮く)【第9条 第1項(4)】


サーブ開始~打つ瞬間までに、足が浮く/動く/位置が変わるとフットフォルトになります。
踏み込み癖や体重移動で、本人は気づかないまま起きがちです。
まずは「打つ瞬間まで足を置く」だけ意識してください。これだけで大半が改善します。
根拠条文|第9条 第1項(4)(フットフォルト)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(4)サーバー及びレシーバーの両足の一部分は、サービスを始めてから(本条第2項参照)サービスがなされるまで、(本条第3項参照)、その位置でコート面に接していなければならない。
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フォルトで一番多いのがフットフォルト。
線に触れる/足が浮く/じわっと動く…は全部“同じ基準”で見られます。


サーバー側のフットフォルト
踏み込みで前足が出る/後ろ足が浮くのが典型です。
まずはショートサーブで足を固定したまま打てる形を作ると、ミスが減ります。
レシーバー側のフットフォルト
サーブ前に踏み出す(フライング)で取られがちです。
構えは小さく、打たれてから反応が安全です。
当て方(コルクを先に打たない)【第9条 第1項(5)】


コルク(台)より先に羽根側を打つと、当て方のフォルトになります。
回転をかけようとして羽根が先に当たるのが典型です。
対策は「狙いをコルクに固定」。スイングを小さくすると当たり所が安定します。
根拠条文|第9条 第1項(5)(当て方)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(5)サーバーは、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。
ただし、2025年4月30日までサーバーはスピン(回転)を加えずにシャトルを放し、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。
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“台(コルク)を最初に打つ”は、スピンサーブ禁止とも関係するポイントです。
最近のルール背景まで知ると、審判目線が一気にクリアになります。


高さ(115cm超え)【第9条 第1項(6)】


打たれる瞬間にシャトル全体が115cmを超えると、高さのフォルトになります。
構えが高い/肘が上がる/打点が腰より上になる、が原因になりやすいです。
対策は、構えを少し低くして、シャトルを身体の前で低めに持つこと。押し出す方向は前へ。
根拠条文|第9条 第1項(6)(高さ 115cm)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(6)サーバーのラケットで打たれる瞬間に、シャトル全体が必ずコート面から1.15m以下でなければならない。
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サーブの高さは“115cm以下”が基準です。
『どこから測る?』『シャトルのどの部分?』まで図で確認したい方はこちら。


動作の連続(止める/引き戻す)【第9条 第1項(7)】


サーブ開始後に動作を止める/引き戻すと、動作のフォルトになります。
フェイントのつもりでも、ルール上はNGになり得ます。
対策は「小さく→一定→前へ」。打点を毎回同じ場所に置くと止まりにくくなります。
根拠条文|第9条 第1項(7)(動作の連続)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(7)サーバーのラケットは、サービスを始めてから(本条第2項参照)なされるまで、(本条第3項参照)前方への動きを継続しなければならない。
空振り(打ちそこない)【第9条 第1項(8)】


サーブをしようとして打ちそこなった時点で、空振りのフォルトになります。
緊張すると起きやすい初心者あるあるです。
シャトルをラケット面に近づけてから打つと、空振りは激減します(目線はコルク)。
根拠条文|第9条 第1項(8)(空振り)
第9条 サービス
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第1項(8)サーバーがサービスをしようとしてシャトルを打ちそこなってはならない。
ネット接触(上に乗る/引っかかる)【第13条 第2項(1)(2)】


サービスでネット上に乗る/引っかかると、ネット接触のフォルトになります(※ラリー中とは扱いが違います)。
ショートが浅すぎたり、押し出しが弱いと起きがちです。
面を上げすぎず、前へ押す成分を少し足して調整します。
根拠条文|第13条 第2項(1)(2)(サービス時のネット)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第2項 サービスでシャトルが
(1)ネットの上に乗ったとき
(2)ネットを越えた後、ネットにひっかかったとき
レシーブフォルト(レシーバー以外が返球)【第13条 第2項(3)】
レシーバー以外が最初に触れると、誤レシーブのフォルトになります(ダブルスで特に多いです)。
前衛が反射で触ってしまうのが典型です。
サーブ前に「誰がレシーバーか」を一言で固定し、前衛は見送る意識を持つと事故が減ります。
根拠条文|第13条 第2項(3)(誤レシーブ)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第2項 サービスでシャトルが
(3)レシーバーのパートナーによって打たれたとき



次の章では、シャトル側から見た ラリー中のフォルトを確認します。
ラリー中のフォルト一覧(シャトル側)


この章のフォルトは「シャトルがどうなったか」で決まります。
アウト/ネットを越えない/どこかに当たる/2回当たる…など、起きた現象に当てはめればOKです。
試合中に迷いにくいよう、各フォルトごとに
「何が反則か」→「よくある場面」→「回避のコツ」→「条文」の順で整理します。
アウト(境界線の外)【第13条 第3項(1)】


シャトルが境界線の外に落ちたら、アウトのフォルトです。
コートの外に落ちたらアウトです。
ただし境界線上に落ちた場合は「イン(セーフ)」として扱います。
初心者が一番迷うのは、「どの線が有効か」を取り違えるパターンです。
まずはシングルス/ダブルス/サービス時で有効なラインを確認すると、迷いが一気に減ります。
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アウトの判断は“どの線が有効か”で変わります。
シングルス/ダブルス、サービス時でラインが違うので、迷ったらここで確認してください。
根拠条文|第13条 第3項(1)(アウト)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(1)コートの境界線の外に落ちたとき(境界線上や内ではない)
未越ネット(ネットを越えない)【第13条 第3項(2)】


返球がネットを越えなければ、未越ネットのフォルトです。
未越ネットは「ネットを越えなければフォルト」というシンプルな反則です。
初心者でよくあるのは、力んでスイングが速くなり、面が作れずに押し出せないパターン。フレームショット気味になって失速し、ネットに引っかかることもあります。
対策は、“当てて前に押す”意識に切り替えること。スイングを少し小さくして、打点を前に置くと越えやすくなります。
根拠条文|第13条 第3項(2)(未越ネット)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(2)ネットの上を越えなかったとき
施設接触(天井・壁/コート外の物・人)【第13条 第3項(3)(5)】
シャトルが天井・壁、またはコート外の物や人に触れたら、施設接触のフォルトです。
施設接触は、ふだんのラリーで頻発する反則というより、「シャトルがコート外の何か(天井・壁・物・人)に触れたときの扱い」を明確にするためのルールです。
通常の返球は「ネットを越える/入る/アウト」で判定できますが、途中で障害物に当たると判定がブレやすくなります。
結論はシンプルで、インプレーのシャトルが天井・壁、またはコート外の物や人に触れた時点でフォルトです。
たとえ当たったあとにコートに入っても/相手コートに落ちても、扱いは変わりません。
根拠条文|第13条 第3項(3)(5)(施設接触)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(3)天井または壁に触れたとき
(5)コート外の物または人に触れたとき
身体・着衣接触(自分に当たる)【第13条 第3項(4)】
シャトルが自分の身体や着衣に当たったら、身体・着衣接触のフォルトです。
ここは、相手のスマッシュ/速いプッシュに対応できず、胸や腕、着衣に当たってしまう場面がよくあります。
対策は「反応速度」より、まずレシーブの形を安定させること。構えを作ってラケット面を早めに用意し、面で前にブロックする意識にすると当たりづらくなります。
根拠条文|第13条 第3項(4)(身体・着衣接触)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(4)プレーヤーの身体または着衣に触れたとき
ホールディング(保持・投げ)【第13条 第3項(6)】


シャトルをラケットに乗せて運ぶ/投げるようになると、ホールディングのフォルトです。
ホールディングは、ふだんのラリーで頻発する反則ではありません。
ただし、ネット前などでシャトルをラケットに乗せたまま運ぶ/投げるようになるとフォルトになります。
ポイントは「当てて、すぐ離す」こと。ここだけ知っておけば十分です。
根拠条文|第13条 第3項(6)(ホールディング)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(6)1回のストロークで、ラケット上に捕えられ保持されて振り投げられたとき
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ホールディングの詳しいルールは、こちらの記事で解説しています。


ドリブル(二度打ち/ダブルヒット)【第13条 第3項(7)】


同じ選手が連続で2回当たったら、ドリブル(二度打ち)のフォルトです。
ドリブル(二度打ち)は、毎回のように出る反則ではありません。
ただ、咄嗟に当てにいったときに同じ選手が連続で2回当たるとフォルトになります。
「起きたらフォルトになる」と知っておくだけで、試合中に落ち着いて判断できます。
※ややこしい点ですが、条文には例外も併記されています(1ストローク内の連続接触はフォルトではない場合あり)。
細かい条件は、下の根拠条文で確認できます。
根拠条文|第13条 第3項(7)(ドリブル/二度打ち)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(7)同じプレーヤーによって2回連続して打たれたとき(ただし、ラケットヘッドとストリングド・エリアで、1回のストロークで連続して打たれるのは「フォルト」ではない)
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ドリブルの詳しいルールは、こちらの記事で解説しています。


ダブルタッチ(ペアの連続ヒット)【第13条 第3項(8)】


ダブルスで、ペアが連続して当たったら、ダブルタッチのフォルトです。
2人で同じ球に行ってしまうと起きやすいので、対策はシンプル。
「自分!」「任せた!」の一言をルール化すると事故が減ります。
根拠条文|第13条 第3項(8)(ダブルタッチ)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(8)プレーヤーとそのパートナーによって連続して打たれたとき
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ダブルタッチの詳しいルールは、こちらの記事で解説しています。


返球不成立(相手コートへ飛ばない)【第13条 第3項(9)】
ラケットに当たったのに、相手コート方向へ飛ばなければ、返球不成立のフォルトです。
面が被って真下に落ちる、押し出しが止まって自コート側へ落ちる…が典型です。
対策は、面を少し上にして前へ押し出すこと。短い距離でも「前」が意識できると安定します。
根拠条文|第13条 第3項(9)(返球不成立)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第3項 インプレーのシャトルが
(9)プレーヤーのラケットに触れて、相手のコートに向かって飛ばなかったとき
ラリー中のフォルト一覧(人側・ネット周り)


人側・ネット周りの反則は「触れた」「侵入した」「邪魔した」で決まります。
ネットに触れたのか、ネットを越えて打ったのか、ネット下から入り込んだのか――ここが分かれると、判定が一気にクリアになります。
この章では、ネットタッチ・オーバーネット・ネット下侵入をそれぞれ整理し、
「どこがNGか」を先に言い切ったうえで、よくある場面と対策を短くまとめます。
ネットタッチ(ネット/支柱に触れる)【第13条 第4項(1)】


ラケット・身体・着衣がネット(支柱)に触れたら、ネットタッチのフォルトです。
よくあるのは、前に突っ込みすぎてラケットが触れる/フォロースルーで服が当たるケース。
対策は、ネット前ほどスイングを小さくして、打ったあとに身体がネットへ流れないようにすることです。
※補足:シャトルがネットに当たる(ネットイン)のはフォルトではありません。触れてはいけないのはプレーヤー側です。
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ネット周りの反則は、試合で一番揉めやすいところ。
“触れたら全部アウト”ではなく、基準を知ると判断がラクになります。


根拠条文(抜粋)|第13条 第4項(1)(ネットタッチ)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第4項 インプレーで、プレーヤーが
(1)ラケット、身体または着衣で、ネットまたはその支持物に触れたとき
オーバーネット(相手コートへ侵入)【第13条 第4項(2)】


ネットの上を越えて相手コート側で打つ(侵入して打つ)と、オーバーネットのフォルトです。
ポイントは「当てた瞬間、シャトルがどっち側にあったか」。
基本は自分側で当てるのが原則で、ネットを越えて“先に叩く”のはNGになりやすいです。
一方で、条文には例外も書かれていて、ネットを越えてきたシャトルを1回のストロークで打つ場合など、ラケットが追ってネットを越えてしまうのはやむを得ないとされています。
迷ったら「越えて叩く」より、一拍待って自分側に入ってから当てる方が安全です。
根拠条文(抜粋)|第13条 第4項(2)(オーバーネット)
第13条 フォルト
第4項 インプレーで、プレーヤーが
(2)ラケットまたは身体で、ネットの上を越えて、少しでも相手のコートを侵したとき(※最初の接触点/例外の扱いは原文参照)
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
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オーバーネットの詳しいルールは、こちらの記事で解説しています。


ネット下侵入(侵入+妨害)【第13条 第4項(3)】


ネットの下から相手コートに入り込み、相手を著しく妨害(注意をそらす)するとフォルトです。
ネット前で踏み込みが深くなり、足やラケットが相手側へ入り込むような場面で起きます。
この項目は「侵入しただけ」よりも、条文どおり“著しく相手を妨害した/注意をそらした”がポイントです。
対策はシンプルで、ネット前ほど止まれる距離で入ること。踏み込みを深くしすぎないだけでも、余計なトラブルを避けられます。
根拠条文(抜粋)|第13条 第4項(3)(ネット下侵入)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第4項 インプレーで、プレーヤーが
(3)ラケットまたは身体で、ネットの下から、相手のコートを侵し、著しく相手を妨害したり、相手の注意をそらしたりしたとき
ラリー中のフォルト(妨害・不品行)


この章で扱うのは、相手のプレーや試合の公正さに影響する“行為”の反則です。
具体的には、相手のストロークを邪魔する/注意をそらす/注意されてもやめない――この3つに整理できます。
※不品行は“注意されてもやめない/繰り返す”など、試合運営に関わるペナルティ領域です。
妨害(相手のストロークを邪魔)【第13条 第4項(4)】
相手の正当なストロークを妨げたら、妨害のフォルトです。
典型は、ネット前などで相手が「ネットを越えたシャトル」を追って打とうとしているのに、自分のラケットや身体が邪魔になってしまうケース。
迷ったら「相手のスイングスペースを空ける」を優先すると、トラブルが減ります。
根拠条文|第13条 第4項(4)(妨害)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第4項 インプレーで、プレーヤーが
(4)相手を妨害したとき、すなわち、ネットを越えたシャトルを追う相手の正当なストロークを妨げたとき
注意そらし(大声・身振り)【第13条 第4項(5)】
大声や身振りで、故意に相手の注意をそらしたらフォルトです。
相手が打つ瞬間に声を出す、相手の視界で大きく動くなど、わざと集中を切るような動作はNGになり得ます。
味方への声かけは大事ですが、タイミングと大きさは「相手を驚かせない」が安全です。
根拠条文|第13条 第4項(5)(注意そらし)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第4項 インプレーで、プレーヤーが
(5)プレーヤーが大声や身振りなどの動作をして、故意に相手の注意をそらしたとき
不品行(繰り返す/やめない)【第13条 第5項】
違反行為をはなはだしく行う/繰り返す/注意されても継続すると、不品行として扱われます。
不品行は、プレー内容そのものよりも試合運営に関わるペナルティ領域です。
主審から注意が入ったら、その時点ですぐやめる。これだけで大半のトラブルは回避できます。
根拠条文|第13条 第5項(不品行)
第13条 フォルト
出典:日本バドミントン協会『競技規則』
第5項 プレーヤーが第16条の違反行為をはなはだしく行ったり、繰り返したり、また、それらを継続してやめないとき
審判が見ている判定ポイント


初心者のうちは、動きの良し悪しよりも、
まず「審判がどこを見て判定しているか」を知っておくのが大切です。
審判は全員が同じ場所を見ているわけではなく、役割ごとに担当が分かれています。
この章では、サービスジャッジ/主審/線審が見ているポイントを、最初に覚える基準として整理します。
| 役割 | 主に見ていること | 自分のチェック |
|---|---|---|
| サービスジャッジ | サーブが正しいか(足/高さ/動作) | 足が動かない・打点が高くない・止めない |
| 主審 | ラリーの反則(ネット周り/妨害/不品行) | ネットに触れない・越えて叩かない・相手を邪魔しない |
| 線審 | イン/アウト | 線上=イン+有効ラインを取り違えない |
サービスジャッジ:足・高さ・動作
サービスジャッジは「サーブが正しいか」だけを集中して見ています。
見られやすいのは、
- 足(動く・浮く・線に触れる)
- 高さ(115cm)
- 動作(途中で止める/引き戻す)の3つです。
サーブで取られる人は、だいたいこのどれかに当てはまります。
セルフチェックは難しく考えなくてOKです。
「足を置く位置を決める」→「構えを少し低くする」→「止めずに1回で出す」の順に直すと、反則が減りやすいです。
主審:ネット周り・妨害・不品行
主審はラリー全体を見て、揉めやすい反則(ネット周り/妨害/不品行)を判断します。
特にネット前はプレーが速く、接触も起きやすいので、反則が出やすいゾーンです。
ここで大事なのはテクニックより「やってはいけない境界」を先に知ること。
迷ったら、次の3つだけで十分です。
- ネットに触れない(ラケット・服・身体)
- 越えて叩かない(相手側で先に当てない)
- 相手の打つ空間を邪魔しない(進路やスイングの邪魔をしない)
線審:イン/アウト(線上=イン)
線審は「入った/出た」を見る担当です。基本は“線上=イン(セーフ)”。
アウトで初心者が一番つまずくのは、打ち方よりも「どの線が有効か」を取り違えることです。
シングルス/ダブルス、そしてサービス時で有効ラインが変わるので、ここだけ押さえると判定に納得しやすくなります。
関連:アウト(有効ラインの解説はコート関連記事へ)
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アウトの判断は“どの線が有効か”で変わります。
シングルス/ダブルス、サービス時でラインが違うので、迷ったらここで確認してください。


この章のまとめ
- サーブは「足・高さ・動作」
- ネット前は「触れない・越えない・邪魔しない」
- アウトは「線上=イン+有効ライン」
初心者の方は、まずこの3つを基準にすると迷いません。
FAQ|フォルト(反則)のよくある疑問


フォルトは一覧で覚えても、実戦では「この状況はどっち?」で迷いがちです。
ここではよく検索される疑問だけを、結論から短く整理します。
まとめ|フォルト一覧を押さえると、試合の流れが一気にわかる


バドミントンのフォルト(反則)は、細かく見えるルールでも、「サービス時」か「ラリー中」かを分けて考えるだけで、かなり整理しやすくなります。
特に初心者のうちは、すべてを一気に覚えようとしなくて大丈夫です。
サーブは足・高さ・動作、ラリー中はアウト・ネット・接触、ネット前は触れない・越えない・邪魔しない――まずはこのあたりを押さえるだけでも、試合の見え方が大きく変わります。
本記事で整理したポイントは、次のとおりです。
- フォルトとは、ルールに反した行為(反則)のこと
- フォルトになると、ラリー終了+相手の得点になる
- フォルトは、まずサービス時/ラリー中に分けて考えると整理しやすい
- サーブフォルトは、主に足・高さ・動作を見れば理解しやすい
- ラリー中の反則は、アウト/ネット/接触で考えると迷いにくい
- ネット前は、ネットタッチ・オーバーネット・妨害を区別するのが大切
- 線上はイン、ただし有効ラインはシングルス/ダブルスで変わる
- 迷ったときは、レットとの違いやFAQを確認すると判断しやすい
ルールは、知っているだけで試合の納得感が大きく変わります。
「今のはなぜフォルトなのか」が分かるようになると、プレー中の迷いも、観戦中のモヤモヤも減っていきます。
まずは本記事の一覧を見返しながら、自分が迷いやすい反則から1つずつ押さえていきましょう。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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フォルトが分かると、点の動きと試合の流れが一気に理解できます。
得点ルールも合わせて整理すると、観戦もプレーもさらに楽になります。









