「バドミントンのホールディング(保持・投げ)とは何か」は初心者がつまずきやすい疑問です。
実は似た打ち方が多く、見分けにくいからです。
結論から言うと、シャトルをラケット上で保持して投げるように返すとフォルトになります。
本記事では次のポイントを整理します。
- ホールディングの正しい意味
- 判定の基準を整理
- 図解で見るOK/NG事例
- 公式ルールでの位置づけ
- 混同されやすい二度打ちとの違い
バド研究パパまずは「ホールディングの意味・判定基準」から見ていきましょう。
バドミントンのホールディングとは


この章では、ホールディングの意味と基本的なポイントを整理します。
用語の意味(ホールド/保持・投げ)


ホールディングとは、インプレー中にシャトルをラケット上で捕え、そのまま保持しながら投げるように返す状態を指します。
競技規則にも、このように「保持して振り投げた返球はフォルト」と明記されています。
具体例としては、ネット際でシャトルをラケット面で受け止めてから運び、最後に押し出すように返す打ち方です。
注意したいのは、シャトルに回転がかかるだけではホールディングにならない点です。
判定基準(保持が起きたか)


ホールディングの判定では、シャトルが保持されたかどうかに注目します。
競技規則は「捕えられ保持されて振り投げられたらフォルト」と定めており、英語ルールでも “caught and held … then slung” と表現されています。
つまり、ホールディングは「面に当たったあとに、いったん面に留まり、そのまま押し出す」流れが見えると疑いが強くなります。
- 面に当たる
- いったん面に留まる
- 押し出して返す
この3つが続いて見えた場合は、ホールディングに当てはまる可能性があります。
注意点は、音や速さではなく実際に保持が発生したかどうかで判断される点です。



次の章では、ホールディングになるケースとならないケースを図解で見ていきます。
図解|ホールディングのOK・NG事例


この章では、ホールディングの具体的なOK・NG事例を図解で解説します。
【NG事例①】ラケット面に乗せて運ぶ


ラケット面にシャトルを受けて保持しながら移動して返球するケースはNGです。
競技規則でフォルトと定められています。
例えば、ネット前でシャトルを面に乗せて受け止め、押し出す動きはNGになります。
注意点は、打球が弱いだけではNGとならないことです。
保持しているかが判断の基準になります。
【NG事例②】すくい上げて投げる動きになる


次のNG例は、下からシャトルをすくい上げて保持しながら返球するケースです。
シャトルを捕えて保持し、投げる動きに続くとフォルトになります。
具体例は、弱いシャトルを下から持ち上げるように打ってしまう動きです。
これも「保持して投げる」という条件を満たすためNGです。
ただし、すくい上げに見えても最後でシャトルが離れていればOKになります。
【境界例】スライス・カットで誤解されやすいケース


ラケットでシャトルを擦る(スライスをかける)だけでは、ホールディングにはなりません。
例えば、斜めから面でシャトルをかすらせて回転をかけるショットがあります。
この場合シャトルは保持されず、ホールディングにはなりません。
ただし、ラケットに乗せてから保持した場合はフォルトになります。
【OK事例】一瞬のヒットで保持がないケース


OKケースは、シャトルがラケットに当たってすぐに離れる返球です。
例えば、ネット前で下に落とすショットがこれに当たります。
シャトルを保持せずに面で当てた瞬間に弾いているため、ホールディングではありません。
注意点は、動きではなく「保持しているかどうか」で判定される点です。
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ネット前の反則は混同しやすいです。オーバーネットも図解で確認しておくと整理できます。





以上でNG/OKの例は整理できました。次章で公式ルールを確認します。
公式ルール|第13条 フォルト(ホールディング)


公式ルールを見ると、ホールディングの定義がさらに明確になります。
この章では本バドミントン協会の競技規則を見ながら確認します。
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ルール改正の流れも押さえたい場合は、ルール変更まとめも確認しておくと安心です。


第13条第3項(6)「保持されて振り投げられたとき」
公益財団法人日本バドミントン協会が公開する現行ルールでは、第13条第3項(6)に以下のように書かれています。
「1回のストロークで、ラケット上に捕えられ保持されて振り投げられたとき」
出典:日本バドミントン協会『競技規則』第13条第3項(6)
この条文からも、ホールディングは「保持して振り投げる」状態だとわかります。世界バドミントン連盟(BWF)のルールでも、同様の内容が書かれています。
“is caught and held on the racket and then slung during the execution of a stroke;”
出典:Badminton World Federation(BWF)「BWF Statutes, Section 4.1: Laws of Badminton」Law 13.3.6
近い反則との切り分け:二度打ちとの違い
ホールディングと混同されやすいのが二度打ち(同じプレーヤーの連続ヒット)です。
両者は同じフォルト条文内に並んで規定されていますが、違いは「保持して投げるか」「2回当てるか」です。
| 観点 | ホールディング | 二度打ち(連続ヒット) |
|---|---|---|
| 反則の定義 | シャトルを保持して投げる | 同一者が連続して2回打つ |
| 公式条文 | 第13条第3項(6) | 第13条第3項(7) |
| 例外 | なし | ラケットのヘッドと弦での2連打はOK |
日本語ルールではホールディングが(6)、二度打ちが(7)として分けられています。
二度打ちには「ヘッドとストリングド・エリアで連続して当たるのはフォルトではない」という例外規定があります。英語ルールでも同様に二度打ち側に例外があります。
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判定で迷いやすい反則として、フットフォルトもあわせて整理しておくと安心です。





次章でなぜホールディングが反則になるのかを競技的な視点で整理します。
なぜホールディングは反則なのか


「なぜ反則なのか」を押さえると、OK・NGの境界が見えやすくなります。
この章では、競技規則が前提にしている考え方に沿って、理由を整理します。
競技性・公平性の観点
競技規則ではストロークを「シャトルを打つ動き」として扱っています。
そのため、シャトルを面で保持してから押し出す返球は、打撃としてのストロークとは性質が異なります。
面にシャトルが留まっている間は、当たった瞬間に方向が決まるのではなく、面の動きでコースを作れてしまいます。
この差が大きいため、ホールディング(保持・投げ)はフォルトとして区別されています。
審判が見ている判定ポイント
判定の考え方は、英語条文の「caught(捕える)」「held(保持)」「slung(振り投げ)」を手がかりにすると整理しやすいです。
ストロークの中でシャトルがどう扱われたかを、次の順で確認します。
- 捕えた:面で受け止める形になっている
- 保持した:面に留まる時間がある
- 投げた:押し出す動作が入っている
この3つが揃うとホールディングになります。
ただし、どれか一つだけで判断するのは避けましょう。条文は「捕えられ、保持され、振り投げられた」という一連の現象を要件にしています。



次章では、実戦で出やすい疑問をFAQ形式で整理します。
FAQ|ホールディングのよくある疑問


ホールディングは、見た目だけで判断しにくい反則です。
この章では「保持して投げたか」という基準に戻して、よくある疑問を整理します。
まとめ|ホールディングは「保持して投げたら」フォルト


ホールディングは、競技規則で条件がはっきり決まっているフォルトです。
日本語の条文では「捕えられ保持されて振り投げられたとき」と書かれています。
英語ルールでも “caught and held … then slung” と表現され、「捕えて保持し、そのまま投げるように返したとき」という意味になります。
要するに、シャトルを面に留めて押し出す返球はフォルトです。
迷ったときは、ショット名や見た目ではなく「保持が起きたか」に戻すと整理しやすくなります。
本記事で整理したポイントは次のとおりです。
- 保持して投げたらフォルト
- 判定の軸は保持の有無
- 図解でOK/NGを確認
- 根拠は競技規則第13条のフォルト規定
- 二度打ちとは別の反則
ホールディングは迷いやすい反則ですが、最後は「面に留まって押し出したか」で整理できます。この基準を持っておくと、図解の見え方も一段クリアになります。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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