「シャトルの番号って、結局どれを買えばいいの?」
「3番と4番、どっちが正解?」
「番号を間違えると、どれくらい影響が出る?」
ケースのフタに「3番」「4番」などの数字があるのに気づいて、ここで止まる。
シャトル選びでいちばん迷いやすいポイントです。
結論、シャトル番号は「体育館の温度」に合わせて選ぶための目安です。
番号が合っていないと、クリアがアウトになったり、奥まで届かなかったりして距離感がズレます。
本記事では「今買うなら何番か」を最短で判断できるように、
番号の意味・気温との関係・早見表・見分け方までを整理します。
- シャトル番号の基本と変化する要素
- 気温・気圧が飛距離に与える影響
- 温度別早見表と選び方の基準
- ヨネックス製品の見分け方と注意点
- 公式試合や練習での実践的な運用方法
バド研究パパ記事を読み終えれば、シャトル番号を迷わず選べるようになります。さっそく結論から確認しましょう。
結論|シャトル番号は「飛び(飛距離)」をそろえる目安


シャトル番号は、気温などで変わる飛距離のズレを補正し、
どの季節でも同じ感覚で打てるようにするための指標です。
この章では「番号の意味」と「合わないと何が起きるか」を最短で整理します。
シャトル番号で変わるもの
シャトル番号(スピード番号)は、シャトルの飛びやすさ(飛距離)を段階的に分けた番号です。市販は主に2〜5番で、数字が大きいほど飛びやすくなります。
- 小さい番号:飛びにくい(飛距離を抑える)
- 大きい番号:飛びやすい(飛距離を伸ばす)
温度表示番号とも呼ばれ、体育館内の温度に合わせて番号を選ぶことで、ベースラインまでの飛距離を適正にそろえます。
なお、番号は「重さだけ」で決まるわけではありません。重量に加えて羽根の角度や円周なども調整され、飛距離がそろうように作られます。
番号が合わないと起きること
番号が環境(気温・気圧)とズレると、同じスイングでも狙った位置に落ちなくなります。影響が出やすいのは、コート奥を使うショットです。
- 番号が低すぎる:クリアが伸びてアウトしやすい
- 番号が高すぎる:奥まで届かず、浅く落ちやすい
さらに、番号が1つ違うだけで飛距離が約30cm変わることがあります。試合では、これがそのままミス(失点)につながります。
だからこそ、番号合わせは「上達」以前に、プレー条件をそろえるための前提になります。
「スピード=飛距離」の意味


ここは誤解が多いポイントです。シャトル番号の「スピード」は体感の速さではなく、飛距離を基準にした区分です。
飛距離が伸びるほど「速く飛ぶ」と感じるためスピード番号と呼ばれますが、実態は距離調整のための番号です。



次の章では、なぜ気温や気圧で飛距離が変わるのかを整理します。
なぜ飛びが変わる?|シャトルは気温・気圧に左右される


シャトルは軽く、空気の影響を受けやすい用具です。
この章では、同じスイングでも飛距離がズレる理由を「気温」と「気圧(標高)」に絞って整理します。
暑いと飛びやすい/寒いと飛びにくい
飛距離が変わる主因は、空気の密度です。気温が高いほど空気が薄くなり、空気抵抗が減るためシャトルは飛びやすくなります。
逆に、気温が低いほど空気が濃くなり、空気抵抗が増えます。結果として、同じ力で打っても飛距離が落ちます。
- 夏:飛びすぎやすい → 低い番号で抑える
- 冬:飛びにくい → 高い番号で補う
番号の方向性だけ先に押さえると、早見表が一気に読みやすくなります。
気圧・標高でも飛びが変わる
気圧が低いほど空気は薄くなります。高地(標高が高い場所)では、同じ気温でも空気抵抗が小さくなり、シャトルが飛びやすくなります。
標高が高い地域では、温度範囲内でも「一段階低い番号」を選ぶ運用が推奨されることがあります。
また、温度が1℃違うだけで飛距離に差が出るほど繊細です。温度と番号の対応を「目安として固定」しておくと、迷いが減ります。



次の章では、気温ごとに「何番を選ぶか」を早見表で一気に整理します。
早見表|気温・季節別のおすすめ番号


「今の体育館なら何番か」を即決するために、気温ごとの目安を表で整理します。
基準は外気ではなく体育館内の温度です。
下表は、温度表示番号(スピード番号)の一般的な目安です。
| 温度表示番号 | 適正温度範囲 | 主な使用環境 |
|---|---|---|
| ① | 33℃以上 | 真夏や熱帯地域(ほとんど流通しない) |
| ② | 27~33℃ | 夏用:暑い体育館で飛びを抑えたい時 |
| ③ | 22~28℃ | 春・秋用:標準的な温度帯 |
| ④ | 17~23℃ | 春・秋用:やや涼しい温度帯 |
| ⑤ | 12~18℃ | 冬用:寒い体育館で飛びを補いたい時 |
| ⑥ | 7~13℃ | 冬用:厳寒期や暖房のない環境(流通少なめ) |
| ⑦ | 7℃以下 | 極寒地・高地用(ほぼ別注) |
※上記は目安です。標高や暖房の有無などで、±1番の調整が必要になる場合があります。
まずはこの目安表でOK


初心者は、まずこの3セットだけ覚えると迷いません。
- 夏:②〜③番
- 春秋:③〜④番
- 冬:④〜⑤番
①や⑦は特殊な環境向けで、国内では見かけないことが多い番号です。
次は、表どおりに決めきれないときの「微調整ルール」を整理します。
迷ったときの決め方(±1番の基準)
温度計がない、境界の気温で迷う。こういうときは「±1番」で調整します。
番号が1つ違うと飛距離が約30cm変わるため、1番動かすだけで調整として十分です。
- 飛びすぎる:番号を下げる(例:④→③)
- 飛ばない:番号を上げる(例:③→④)
高地では飛びやすくなるため、同じ気温でも一段階低い番号を選ぶ判断が入ります。
次は「月」で考えるときの目安を、ズレない形で整理します。
月で選ぶ目安|迷いやすい時期の考え方


月で探すときも、最終的な判断は「その日の体育館内の温度」が基本です。月はあくまで目安として使います。
特に迷いやすいのは、番号が切り替わりやすい季節の境目です。図にすると、次の3パターンがラップしやすい月になります。
- 3月・11月:④番を基準にしつつ、寒ければ⑤番も候補
- 5月・10月:③番と④番で迷いやすい月
- 7月・9月:③番を基準にしつつ、暑ければ②番も候補
冷暖房が入る体育館では、月のイメージと実際の室温がズレることがあります。月だけで決め切らず、最後は温度で合わせるのが失敗しにくい考え方です。
次は、番号が1つ違うとどれくらい飛距離が変わるのかを数字で整理します。
1番違うとどれくらい変わる?
スピード番号が1つ違うだけで飛距離が約30cm変わるとされます。奥の距離感がズレると、クリアやロブのミスが増えます。
細かい調整をしたくなっても、まずは±1番で十分です。そこから安定した番号を固定します。
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人工シャトルを検討している場合も、適正温度に合わせて選ぶ考え方は基本的に同じです。代表モデルの違いは、こちらの記事で整理しています。



次の章では、季節ごとの選び方を「夏は低く、冬は高く」の基本に落とし込みます。
選び方の基本|夏は低い番号、冬は高い番号


早見表があっても、境界の気温だと迷いが出ます。
この章では「夏は低く、冬は高く」という基本を、理由と判断ルールで整理します。
結論はシンプルです。飛びすぎるなら番号を下げ、飛ばないなら番号を上げる。
暑い日は「遅め(低い番号)」を選ぶ
暑いほど空気が薄くなり、シャトルは飛びやすくなります。飛びすぎを抑えるため、低い番号を選びます。
暑い日(夏)の基準
- 27〜33℃:②番が基準
- 22〜28℃:③番が基準
夏でも冷房が強い体育館では、表より飛びにくくなることがあります。迷ったら「±1番」で調整します。
次は冬の考え方を同じルールで整理します。
寒い日は「速め(高い番号)」を選ぶ
寒いほど空気が濃くなり、シャトルは減速しやすくなります。奥まで届かない状態を防ぐため、高い番号を選びます。
寒い日(冬)の基準
- 17〜23℃:④番が基準
- 12〜18℃:⑤番が基準
暖房が入っている体育館では、真冬でも④番で足りるケースがあります。判断は「体育館内の温度」に戻します。
次は、番号選びの基準をはっきりさせます。
基準にするのは「体育館内の温度」
番号表の温度は、外気ではなく体育館内の温度が基準です。外が暑くても冷房が効いていれば室内は下がります。外が寒くても暖房が効いていれば上がります。
迷いを消す最短手段は温度計です。コート横で測り、早見表に当てはめます。
最後に、地域差を「調整ルール」として整理します。
地域差の考え方(暖房あり/南北差)
地域差は「気温」だけでなく、暖房の有無や標高でも発生します。判断は次の順で行うとブレません。
- 体育館内の温度を確認
- 早見表の番号を選ぶ
- 高地なら1つ下げる
- 迷ったら±1番で調整
この手順にすると、南北差や暖房の有無があっても判断が崩れません。



次の章では、ヨネックス製シャトルで番号を確認する方法と、混ざらないための管理方法を整理します。
ヨネックスのシャトル番号の見分け方


ヨネックスのシャトルは種類が多く、番号が混ざると一気に管理が崩れます。
この章では「番号の場所」と「混ざらない運用」を最短で整理します。
見る場所は2つです。チューブ(筒)とフタを先に押さえます。
チューブの表記で確認する


ヨネックスを含むほとんどのメーカーは、シャトルの筒(チューブ)に番号を印字しています。購入時にはチューブの側面やラベルで番号を確認し、温度範囲を把握してください。
フタのシール・印字で確認する


開封後はフタが最重要です。番号はフタ上のシール、またはフタへの印字で確認できます。
シャトル本体には番号が書かれていないため、フタを捨てると識別ができなくなります。フタは必ず残します。
混ざったときの対策(保管ルール)
番号が混ざると、練習や試合で飛距離がばらつきます。運用はシンプルに固定します。
- 番号ごとに保管袋(箱)を分ける
- フタは番号ごとにセットで保管
- その日の使用番号を決めて統一
試合でシャトルを出し合う形式では、相手の番号も確認します。番号が違うと距離感がズレます。
型番・等級との違いに注意
「AS-30」「AS-40」などの型番・等級は、品質や耐久性などのグレード情報です。温度表示番号(スピード番号)とは別なので、必ず番号も確認して選びます。
また、スピード番号は飛距離調整の区分です。番号そのものが耐久性を変えるわけではありません。
次の章では、公式試合で行われる試打(スピードテスト)の考え方と、当日の調整ポイントを整理します。
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人工シャトルも検討している場合は、ヨネックスの人工シャトルもチェック。


公式試合ではどうする?|試打(スピードテスト)


公式試合では、会場のコンディションに合うシャトルを選ぶために「試打(スピードテスト)」を行います。
この章では、テストの基準と当日の調整ルールを整理します。
試打(スピードテスト)とは
BWF(世界バドミントン連盟)の規則には、シャトルの速度(飛距離)を確認する方法が定められています。
バックバウンダリーラインの後方から、フルアンダーハンドでクリアを打ち、指定範囲に落とすのが基本です。
- 打点:バックバウンダリーライン付近(後方)
- 打ち方:フルアンダーハンドストローク
- 方向:サイドラインと平行方向
適正速度のシャトルは、反対側のバックバウンダリーラインより530〜990mm手前に落ちるとされています。範囲に入らない場合は、番号を変えるか、シャトルを交換して調整します。
次は、当日の「ズレ」をどう扱うかを整理します。
当日の調整ポイント(朝・昼・遠征)
同じ会場でも、時間帯で温度が変わります。温度が上がれば飛びやすくなり、下がれば飛びにくくなります。遠征では標高の違いも加わります。
調整の考え方はシンプルです。試打の結果が範囲外なら、番号を±1番で調整します。
- 朝:飛びにくい → 1つ上げる判断が入る
- 昼:飛びやすい → 1つ下げる判断が入る
- 遠征(高地):飛びやすい → 1つ下げる判断が入りやすい
複数番号を準備できる場合は、中間の番号を基準にして前後で調整すると運用が安定します。
よくある質問(FAQ)|シャトル番号


最後に、シャトル番号でつまずきやすい疑問をFAQで整理します。
「今は何番?」「2番と5番はどっち?」「羽根以外はどう選ぶ?」を、ここで一気に解消します。



疑問が整理できたら、最後は要点をまとめます。次の章で「シャトル番号」の結論を1分で再確認します。
まとめ|シャトル番号は「気温合わせ」で迷わない


シャトル番号は、気温によってズレる飛距離を整えて、季節が変わっても距離感を揃えやすくするための目安です。
基準は「体育館内の温度」。ここだけ押さえると、番号選びはスッと決まります。
最後に早見表でもう一度確認します。迷いが出たら、まずはここに当てはめます。
| 気温の目安 | おすすめ番号 | ポイント |
|---|---|---|
| 27〜33℃ | 2番 | 暑い → 飛びを抑える |
| 22〜28℃ | 3番 | 標準 |
| 17〜23℃ | 4番 | 涼しい → 飛距離を補う |
| 12〜18℃ | 5番 | 寒い → 飛距離を補う |
本記事で整理したポイントは、次のとおりです。
- シャトル番号は飛距離をそろえる温度表示番号。市販は主に2〜5番。
- 気温が高いほど飛びやすく、低いほど飛びにくい。高地では飛びやすさが増える。
- 早見表で基本番号を決め、迷ったら±1番で調整する。
- 判断は外気ではなく体育館内の温度。暖房・冷房で月の目安はズレる。
- 番号はフタのシール・印字で確認し、型番(等級)とは別として管理する。
あとは、体育館で温度を確認して表に当てはめるだけです。番号が揃うと、クリアやロブの距離感が安定しやすくなります。
このポイントを押さえれば、シャトル選びで迷うことはありません。適正な番号を使い、安定した飛びでバドミントンを楽しみましょう。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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適正番号が分かったら、次はシャトル選びです。人工シャトルの違いを知りたい場合は、こちらの記事も参考になります。





